一条工務店 HUGme(ハグミー)の断熱性能は十分?上位モデルとの差と実際の電気代を公開
- ハグミーは、上位モデルより断熱性能が劣るって本当?
- 断熱性能が劣る分、冬は寒くて夏は暑いんじゃない?
- 電気代が高くなって、結局損をするの?
一条工務店のハグミーを検討していると、こんな不安を感じる方は多いと思います。実際、ネット上でも「ハグミーは断熱性能が落ちるけど大丈夫か?」という疑問があるケースがいくつか見つかりました。
結論から言うと、ハグミーでも断熱性能は必要十分に高く、満足できる間取り(プラン)さえ見つかれば十分に良い選択肢です。
確かに、断熱材の厚さや窓の標準仕様などは、上位モデルに及びません。しかし、その差が表れるのは主に電気代です。上位モデルとの建物価格の差を、電気代の差で取り返すのは不可能に近いでしょう。
我が家の電気代は、かなりエアコンを使っている方ではありますが、増えた電気代は月6,000円弱でした。
この記事では、2026年3月からハグミーの平屋に住んでいる僕ら20代夫婦が、次の内容について解説します。
- ハグミーと上位モデルの断熱の違い
- 我が家の断熱性能、UA値とηAC値について
- 入居から半年間の電気使用量と電気代
- ハグミーの断熱性能を底上げする工夫
ハグミーにするか上位モデルにするかで悩んでいる方に、少しでも参考になれば嬉しいです!
断熱性能が高いと、どんなメリットがある?
断熱性能が高いことのメリットは、電気代が安くなることです。
断熱性能が高いからといって、冬は暖かく夏は涼しく快適に過ごせる家になるわけではありません。つまるところ省エネになる、というのがいちばんの恩恵です。
断熱性能が高いと、冬は室内の熱が逃げにくく、夏は外の熱が室内に入りづらくなります。そのため、より少ないエネルギーで快適な室温を保つことができるので、電気代が安くなります。冷暖房を切った後、時間と共に外気温に近づいていきますが、その時間も長くなるので、帰宅時に快適な温度に早く近づくという意味で、快適さが向上するとも言えるでしょう。
環境への負荷を考慮しない極端な例ですが、冷暖房が無料で使えるのであれば、断熱性能が高くなくても、快適な室温を保つことができます。しかしそういうわけにはいかないので、断熱性能を上げ、より電気代を抑えて財布も快適に過ごすことができるのが理想です。
ハグミーの断熱仕様と上位モデルとの違い
ハグミーの断熱材の厚さと仕様
ハグミーの断熱材は「EPS1号相当」というものが使用されています。
EPS1号相当の断熱性はグラスウールの1.2倍ほど高い高性能断熱材です。EPS1号相当には断熱性だけではなく、施工のしやすさというメリットも併せ持っています。グラスウールはコストパフォーマンスには優れるものの、施工難易度が高く、隙間やたるみができてしまうと、結露や断熱欠損の原因に。また、長期間の使用により湿気をおびて、断熱材が痩せてしまうこともあり、結果的に断熱性能の低下につながります。一方で一条工務店で使われるEPS1号相当は、工場で予め建物にぴったりの形に整形して納品されるのです。現場では建材に”はめ込む”だけなので人件費をカットできる上、仕上がりの差が生まれづらいのも大きなメリットです。
ハグミーは壁と床に89mmの厚さの断熱材が、天井には235mmの断熱材が入ります。また嬉しいことに、ハグミーでも玄関土間断熱が施されるようになりました。本来玄関土間には、省エネ基準で断熱材を入れる必要がないのです。しかしそれだと玄関付近が寒く感じたり、玄関土間に結露が発生する原因になります。ハグミーではその辺の対策がしっかりとなされているので安心です。
窓ガラス・サッシの違い
ハグミーの窓は標準仕様でペアガラスの高性能樹脂サッシが採用され、一般的なアルミサッシに比べて熱伝導率が約1/1000と断熱性に優れたものを採用することができます。
なお、アイスマイルやグランスマートなどのハグミー以外のモデルでは標準でさらに断熱性に優れたトリプルガラスの高性能樹脂サッシが採用されますが、オプションでトリプルガラス+防犯ガラスへ変更することも可能です。
玄関ドアの違い
ハグミーでは三協アルミ製のファノーバ2という40mmの断熱材が入った玄関ドアが採用されます(2026年10月現在)。
グランスマートやアイスマートといった一部上位モデルでは、一条工務店オリジナルの「DANNJU(ダンジュ)」という超高断熱ドアが採用でき、これはハグミーの断熱材に迫る断熱性能を誇ります。ここもハグミーとの差別化ポイントの一つです。ただし、DANNJU(ダンジュ)は断熱等級7という断熱の最高等級を目指す最高仕様で、家全体の表面積でいえば小さいので、ハグミーのドアだからといって断熱性能が大きく下がるようなことはありません。無断熱の玄関ドアもたくさんある中、今まで住んでいたアパートなどと比較しても、むしろハグミーの玄関ドアは圧倒的に厚みがあり、熱を通しづらく、遮音性に優れていることが実感できます。
我が家のハグミーの断熱性能

画像:国土交通省
一般的に住宅の断熱性能を表す項目には、UA値(外皮平均熱貫流率)とηAC値(冷房期平均日射熱取得率)の2種類があります。
UA値は住宅の内部からの熱の逃げにくさを表します。
我が家のUA値は0.39でした。この値は東京都と同じ6地域において、断熱等級6を無事達成しており、一条工務店の謳い文句である『全棟「断熱等級6」標準仕様』をしっかり満たしていることになります。
我が家のハグミーのUA値について、詳しくは「【実測値公開】一条工務店 HUGme(ハグミー)のUA値は0.39|住んでわかった断熱性能のリアル」で細かく解説しています。
ηAC値は住宅の内部への日射熱の入りやすさを表します。
我が家のηAC値は1.0でした。全地域で2.7以下であれば最高等級になるので、我が家のハグミーは日射熱に対する十分な性能があるということになります。
我が家のハグミーの電気代は?
2026年3月入居で、いちばん電気を多く使った真夏でも、エアコンで増えた電気代は月6,000円弱でした。
ただし、我が家では快適性を求めてエアコンをかなり多めに使っています。
- 夫婦揃って寒がりなので、全館床暖房は4月23日まで使用(設定26℃前後、室温22〜24℃くらい)
- 夏は窓を一切開けず、温度も湿度もリビングのエアコン1台で調整
- カビ予防のため、室温が低い日でも湿度が高ければ除湿運転
一般的なご家庭より多めに出ているはずなので、「多めにみた目安」として参考にしてください。
まずは、我が家で使った電気の量と、それを電気代に換算した目安です。太陽光発電がなかった場合の数字として見てください。
| 期間 | 電気使用量 | 電気代の目安※1 | うち冷暖房で増えた分※2 |
| 3月(床暖房) | 254.70kWh | 約17,200円 | 約4,200円 |
| 4月(床暖房) | 327.85kWh | 約13,900円 | 約900円 |
| 5月 | 299.55kWh | 約12,600円 | 基準 |
| 6月 | 325.44kWh | 約13,800円 | 基準 |
| 7月(エアコン) | 437.59kWh | 約18,800円 | 約5,800円 |
| 8月(エアコン) | 434.00kWh | 約18,600円 | 約5,700円 |
| 9月(エアコン) | 387.85kWh | 約16,600円 | 約3,600円 |
※1 使った電気をすべて東京電力「従量電灯B」(40A)で買った場合の目安です(2026年5月時点の単価+再エネ賦課金。燃料費調整額・国の補助は含みません)。3月は入居した13日からの19日分の使用量を、30日分に直して計算しています。
※2 冷暖房を使っていない5〜6月の平均(30日あたり約13,000円)との差です。床暖房は4月23日まで、エアコンは7月から使用しています。
一条工務店の最上位クラスであるグランスマートに住んでいる方のブログなども見てみましたが、我が家の電気代が特別高いと感じることはありませんでした。冷暖房をこれだけ使ってこの金額なら、十分に納得できる範囲です。
[吹き出し|やま] 「断熱性能が劣る=電気代が高い」は、数字で見ると思ったほどの差じゃなかったよ!
ちなみに、我が家は太陽光発電を載せています。参考までに、同じ期間の売電収入と、そこから上の表の電気代の目安を差し引いた金額はこちらです。
| 期間 | 売電収入※1 | 差し引き※2 |
| 3月 | 12,144円 | ― |
| 4月 | 31,416円 | 約+17,500円 |
| 5月 | 41,016円 | 約+28,400円 |
| 6月 | 26,400円 | 約+12,600円 |
| 7月 | 32,520円 | 約+13,700円 |
| 8月 | 26,736円 | 約+8,100円 |
| 9月 | 13,920円 | 約−2,600円 |
※1 実際の振込額です(FIT期間中の売電単価24円/kWh)。毎月3日〜翌月2日の区切りで、翌月に振り込まれます。
※2 売電収入から、上の表の「電気代の目安」を引いた金額です。使った電気をすべて買った場合の電気代で計算しているので、実際の収支はこれより良くなります。3月は入居が月の途中で、期間がそろわないため省いています。
天気の悪い日が続いた9月を除けば、冷暖房を使った月も含めて、電気代の目安を差し引いてもプラスでした。オール電化なので、ガス代もかかりません。
ただ、1〜2月の真冬のデータはまだありません。床暖房に加えて、お湯をつくるエコキュートも寒い時期ほど電気を使うので、冬はもう少し増えるはずです。この冬を越したら追記しようと思います。
ハグミーの断熱性能を底上げして電気代を抑える工夫
ハグミーの断熱性能や快適性は、工夫しだいで底上げできます。
特に効果が大きいのは、熱の出入りが最も激しい窓まわりです。我が家の経験から、契約前に決めておきたいことと、住んでからでもできることに分けて紹介します。
契約前にできる工夫
① 窓が少ない・小さいプランを選ぶ
ハグミーはプランから選ぶ規格住宅なので、窓の数や大きさ、位置を後から変えることはできません。だからこそ、プランを選ぶ段階で窓に注目するのがおすすめです。
窓がどれだけ高性能でも、壁に比べると熱は出入りしやすいので、窓が少ない・小さいプランを選ぶことが、一番お金のかからない断熱対策です。
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大きな窓の開放感にも惹かれるけど、断熱性能を考えるなら窓は少なめが正解かな!
② トリプルサッシに変更する
ハグミーの窓は、標準ではペアガラスの樹脂サッシです。オプションで「防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ」に変更できます。
我が家の間取りでは税込603,460円でしたが、採用して良かったオプションの上位に入ります。冬に窓際がひんやりすることがなく、窓の結露の頻度が大幅に減ったので、断熱性能が上がったことが視覚的に実感できます。
吹き出し:鍋をしたり、湿度が著しく上がるときは結露してしまうこともあるよ!
のオプション内訳とおすすめの選び方を解説-320x180.jpg)
③ ハニカムシェードを採用する
ハニカムシェードは、窓と室内の間に空気の層ができるので、窓からの熱の出入りを抑えられます。ハグミーでは、すべてオプションですが、我が家では西日の入る寝室に採用しなかったことを少し後悔しています。トリプルサッシと遮熱カーテンを使っていても、西日の熱は窓から入ってきてしまいました。
住んでからできる工夫
① タープなどで夏の日差しを防ぐ
夏の暑さは、窓から入る日差しが大きな原因です。窓の外側にタープなどの日よけを付けて、日差しが窓に当たる前にさえぎると効果的です。タープリングをオプションで採用することができるので、日差しが気になるポイントにあらかじめ付けて置くのも対策のひとつです。
② サーキュレーターで部屋ごとの温度差を減らす
我が家は、夏はリビングのエアコン1台で家全体を冷やしています。どうしてもエアコンから遠い部屋は室温が上がりやすいので、サーキュレーターで冷気を送って、部屋ごとの温度差を減らしています。
窓まわりの対策は、後から変えられないものが多いです。迷っている方は、契約前の打ち合わせで窓の数とオプションをしっかり検討してみてください。
一度は一条工務店以外のハウスメーカーを検討してみるのがおすすめ
ここまで、ハグミーの断熱性能と電気代について紹介してきました。とはいえ、断熱性能と価格のバランスは、ハウスメーカーごとに考え方がまったく違うのも事実です。一条工務店の中だけで比べるのではなく、ほかのハウスメーカーとも比べてみると、ハグミーのコスパの良さが客観的に見えてきます。
一方で、展示場を1社ずつ回って話を聞くのは、時間も体力もかかるものです。
そこで便利なのが「タウンライフ家づくり」です。自宅にいながら、複数のハウスメーカーに間取りプランや見積もり、土地探しの提案を無料で依頼できます。展示場に行く前に情報を集めておけば、打ち合わせもスムーズに進められます。
一条工務店で少しでもお得に契約する方法
一条工務店で家を建てるなら、契約前に「紹介制度」を利用するのがおすすめです。
紹介制度とは、一条工務店で家を建てた施主から紹介を受けることで、次のような特典を受けられる制度です。
- 営業担当のグレードアップ
- QUOカード(1,000円分)のプレゼント
- 最大35万円分のオプションが無料(※ハグミーは対象外)
ハグミーはもともと価格を抑えた商品なので、35万円分のオプション無料は対象外です。
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ハグミーで見逃せないのは、営業担当のグレードアップだよ!
ハグミーは打ち合わせが2回しかありません。窓の数を左右するプラン選びや、トリプルサッシ、ハニカムシェードなど、断熱性能に関わる仕様も短い期間で決める必要があります。
だからこそ、経験豊富な営業担当さんに相談できるかどうかで、家の満足度は大きく変わります。家づくりは、担当の営業さん次第と言っても過言ではありません。
紹介制度は、展示場に行く前や資料請求をする前に申し込む必要があります。気になっている方は、早めに申し込んでおきましょう。
まとめ:満足できるプランがあれば、ハグミーの断熱性能で十分
ハグミーの断熱性能について、
- 上位モデルとの違い:壁・床の断熱材が薄い(89mm)、窓は標準でペアガラス、玄関ドア「ダンジュ」が選べない
- 我が家の断熱性能:UA値0.39(断熱等級6)、ηAC値1.0(6地域の基準2.8の約3分の1)
- 我が家の電気代:冷暖房で増えたのは、真夏でも月6,000円弱
確かに、ハグミーの断熱性能は上位モデルには及びません。しかし、その差が表れるのは主に電気代で、我が家では冷暖房をたっぷり使っても、増えた電気代は月6,000円弱でした。i-smileと同じ仕様にしても30坪で約300万円ある建物価格の差を、電気代で取り返すのは現実的ではありません。
ただし、それは「満足できるプランがあれば」の話です。ハグミーは窓の数や間取りを後から変えられません。窓が少なめのプランを選び、必要に応じてトリプルサッシなどで底上げすることが前提になります。
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断熱性能のためだけに上位モデルを選ぶなら、その差額で欲しいオプションを付けたり、住宅ローン負担を減らした方がトータルの満足度は高いかも!
ハグミーにするか上位モデルにするかで迷っている方の参考になれば幸いです。

